屋外管理と屋内管理ののどちらでも。

みなさんこんにちは。
今日は私がLEDで育成をしている株の様子を写真で見ながら、アガベの育成についての雑談をしていきましょう。おまけで冷害君も出てきます。
「屋内の方が良いですか?」「屋外の方が良いですか?」との質問があります。
私もそう思いながら育成していますよw。これに関しては自分がどちらでやりたくて、どちらの方がしっかり観察とお世話をし易いのかにも関わる問題ですよね。

↑焼ける事なく、とても良い状態のブー様。

↓OLRはこの焼け方で少し嫌がる癖がある。
そんな訳で、屋外も屋内の育成も、どちらもやり方次第です。
もちろん、屋外の方は日々環境が変化するので、育成方法を教えるのは難しい。
私が一緒に住んでいれば教えやすいけどねw。
ちなみにいつも見て、楽しめる時間が長いので、私は屋内育成が好きです。

↓葉の根元が、すこーしだけ焼けそうだけど、このくらいが調子が良いlow type。葉の30%程焼けるとグズル癖がある。
屋内に関しては、環境が安定した分、育成方法は伝え易い。しかし油断が生まれやすいw。

私は育成株の数が多く、8割のアガベは屋外育成ですので、もちろん屋外で年間通した育成方法は理解していますが、より良くする為に、いつも勉強する事ばかりです。
屋内の株に関しては、環境が安定していて、育成方法は伝え易いですが、カッコ良く作り込むと言う意味では簡単ではありません。

カッコ良く育てるのには、LEDの照射数や照射距離を常に考えて、植物の様子と育成方法を照らし合わせながらの工夫が必要ですね。

↓少し焼いても平気だけど、全く焼けていない、欲張って照射距離を近くする事なく、今のままの照射距離で育成を続けているJRM。照射距離が近すぎて、植物が受けきれない程の光を照射しても、水の吸い上げが弱くなり、株がグラグラして弱ってしまいます。
LEDライトの照射時間に関しては、とても奥が深く、みなさんに「何センチ」とお伝えしても、光源に慣れた後に、逆に「もう少し距離を離して」と伝える事もありますよね。
人間が満足する距離では無く、光源に慣れたからこそ、植物にとって本当に快適な距離なのかを、しっかり探る事が大切です。
距離がある程度決まった後も、この株の今の様子なら光を弱目にしよう。この株は強くても平気だな。でも1ヶ月経過した時の様子をもう一度見て、今は少しライトから外すか。。と、この様な観察と工夫がとても大切だと思います。

↓これは葉焼けでは無く、寒さ焼け。↓寒さ焼けは、光での葉焼けに比べて回復の速度は早い。↓もう回復してきた!
屋内の環境は一定と言っても、生き物なのでアガベの調子は、一定では無いと思って下さい。
お気に入りの株は、真ん中に置いて、この距離でこうだっ!という感じでは上手く育たないと思います。
でも、そうしたくなる気持ちはわかりますw。私もお気に入りは真ん中!と決めていましたよw。
もちろん、屋外は環境が変化するので、もっと多くの観察と工夫が必要となります。
放置でも育つ。育つのと作り込むのは、また違います。

↓冬場の無加温ハウスで、まだ根の作りが甘い株を、過ごさせると、こうなる事が多い。可哀想でしょ。

この株にも、冬場は量などをコントロールしながら、気温を見ながら断水する事無く水を与えてきました。これは毎年の事ですが、寒さ焼け。と言うか、もはや冷害に近いので、リハビリさせながらゆっくり回復させていきます。一言で『育成』と言っても『育てば良い』のか『作り込みたい』のかで、観察や取り組み方は全然変わってきます。
どちらをやりたいのか、それは人それぞれで良いと思います。一つ言える事は厳しくすれば良い、と言う事ではありません。

↓最高に快適照射距離にハマっているR06。私の中で、意識して毎日観察して手を掛けるのか。それとも数は少ないですが、放置気味で育成をするのか。で、分けて育成をしたりもしています。
どちらの環境にもメリット、デメリットがありますが、屋内でも屋外でも、『作り込もう』と思ったら、毎日の観察と工夫が必要なのは変わりません。

↓多少焼けてもビクともしないfo-76 special。特に屋内のLED管理は、安定している事でこのままで良い!と思ってしまい、油断して、気が付いたら、あれ??って事もあります。
少しの葉焼けを嫌う品種なのか、それとも多少焼けても大丈夫なのかを見極め、油断する事なく観察して最高の一株を作って楽しんでいきましょう。

RONJINのアガベをお持ちの方々には、植替え相談などや、ご来店の際に、色々アドバイスをさせて頂きますので、また改めて育成方針を話し合っていきましょう。

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