胞子培養

皆さんこんにちは。
私はアガベ屋なので、アガベを大量に育成し、実験と勉強を続けています。

その傍ら経験だけは、ビカクシダの方が長いので、株数は少ないですが、ビカクシダの勉強も続けてきました。
私は特にマダガスカリエンセを専門的に勉強していますが、他の品種も育成しています。
その中で、今回は胞子培養をしている品種、キッチャクードについてのお話しをしていきます。
↓コレコレ。前から見ると、ど迫力。
お店に来てくれた方々は、店内で一際巨大な、キッチャクードを見た事があると思います。
「育てたい」と言う意見を沢山もらっておりますが、ロンジンではどこかから仕入れをして来る事をしないので、販売をするなら、私の株から胞子培養をするしかないので、ゆっくり育成してきました。
↓数ヶ月経って胞子葉が増えたらモジャモジャで何だかわからんw。私のビカクシダの先生のアドバイスでは、ハイブリッド種なので、実際に培養をして育成をしてみないと、コロナリウム、もしくはリドレイのどちらかに偏りのあるビカクシダになってしまう恐れがある、と教えてくれたので、販売の事は考えずに、まずは確認の為に育成していました。
これは胞子が親キッチャで育っている様子。↓店長の手と比較すると大きいのがわかるでしょ。
このスプーン、リアルにオタマよりもデカいんです。
わかりやすく言うと、メロンパンを半分に切ったのと同じくらいのサイズです。
重さで言うと、多分。。少し大き目のみかんくらいあるw。それから、胞子が自然に落ちるのを待ち、ゆっくりゆっくり収穫していきます。
スプーンの周りから自然に落ちていきます。

全部の収穫が終わるのには、1ヶ月程掛かり、お皿に盛ってみるとこんな感じ。↓めちゃあるねw。
指でフワフワ触って、いじくりたくなるけど我慢だ。。でも。触ったら気持ち良さそう。。でも我慢だ。。触りたい衝動を抑え、数日後に胞子を撒き、更にその後の様子がコレ↓育成箱一面に芝生がっw。
それにしても綺麗というか気持ち悪いというかって感じですねぇ〜。しばらくの間、この芝生を育成したら、今度は間引きです。
中でも良さそうな部分だけを採取して植替えをします。
こんな感じでね。↓今回収穫したキッチャクードはここまでなので、ここからは更にその前に培養していた写真を使って、この先の様子を説明していきます。
↓コレ。たまたまBBの横に胞子が落ちて出て来たキッチャクードw。面白いから、あえてこの株を元に説明していきます。
可愛らしいので、この寄植え状態でしばらく育てていました。その後に株分をして、ん?株分と言うのかw?まぁいいかw、株分をして個室にしてあげたのですが、実験の為に、この時には土に植替えました。↓土で順調に育ったのを確認して、今度は水苔にチェンジ↓してみたのですが、その後も順調にメキメキ育ちました。
この時点で葉を観察してみると、間違いなくキッチャクードですが、まだ様子を見ていきます。
いきなりコロナリウムじゃーん!ってなっても困りますからねw。
こうなって↓こうなった↓ので、いよいよ板付けです。

ちなみに貯水葉は超分厚い。。
板付けをしてみましたが、縦長のイメージのキッチャクードと違って、何だか丸いw。
しかし、葉の様子を見ると完全にキッチャクードです。そして現在の姿が。。
↓これだぁー!↓しっかりとキッチャクードになりました!貯水葉も胞子葉の感じも、そして丸ぼったかった、あの形もしっかり縦長になり、美しいキッチャクードが作れる事が証明されました。
胞子培養から時間が掛かりましたが、この確認が出来たので一安心。
現在、培養中のキッチャクードが、しっかり育って、偏りのないキッチャクードとなれば、販売する事が出来る様になりますので、楽しみにお待ち下さい。
冒頭でお見せした、親キッチャ。。アレ巨大ですが大丈夫。。中々あそこまでは巨大にはならないと思いますのでご安心をw。
他にもチャールズアルフォード、リドレイなども培養中なので、またいつか報告します。

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