育成を年々理解する

皆さんこんにちは。
皆さんとは、これまで育成方法について、様々なお話をしてきましたね。

今日は育成方法では無く、私が考える育成のあり方のお話をしていきます。
私は色々な事を試して来ましたが、良い結果が出た事、悪い結果が出た事があります。
悪い結果が出れば出る程、ハッキリお伝えできる事が増えます。悪い結果という判断も難しく、このサイズで、この管理年数の株だから、悪い結果が出たのか、それともそれが絶対に悪いのか、の判断をする必要があります。もしかしたら、サイズが小さく管理年数が短い株に対しては正解で、実は正解はそこにあるのに、管理年数の長い株の結果だけを見てしまい、悪いと判断してしまう。

この様に本当に悪い結果、と言って良いのかどうなのか、の判断を間違えると大事件です。

だって、悪いと思った事をもう一度やる事はないので、正解に辿り着けなくなりますからね。そして悪いと判断したとしても、真逆な事をやれば良い、と言うわけではありませんので、今度は加減というやつを確かめる必要性があります。水遣りを多く与えて光は厳し目。アガベにとって、何が多い水遣りで、何が光強目なのか。これについて、屋外、屋内両面で、ひたすら実験をしてきました。その上で人間が思っている、多目や強目と、アガベの感じる多目や強目は、全然違うという事を実感しました。この数年間で、これらの理解が深まっただけでも、皆さんに本当に美しいアガベを作ってもらいたい、という私の夢に近づいたと思います。これも当たり前の事の様に聞こえると思いますが、植物はサイズ、管理年数、品種、環境、によって、それぞれに合った育成方法を伝えていく必要があるという事も実感しました。これまで私がお伝えしてきた育成方法をより細かく、根拠を持ってお話しする事が出来る様になっていきたいと思います。私が伝えられる精度も、毎年少しずつ上がっていきますが、今年も情報の精度が、少し上がりましたので、ロンジンの植物をお持ちの方々は、またご来店の際にお話をしていきましょう。

関連記事一覧

PAGE TOP