春の作業から始まる楽しみ。

皆さんこんにちは。
ついに春がやってきますね。
私達は屋外育成のアガベ達の植替えを、現在。。狂った様に実行中です。

今日は、私が約6年間育生を続けてきた、TBLとCPDFが抜き苗状態になっている姿を鑑賞をしながら、お話をしていきたいと思います。

まずはTBLから見ていきましょう。

↓新たなトップスピンが太すぎて、まるで厳つい鳥のクチバシみたい。
連休前半は、とにかく抜いて。。抜いて。。抜きまくってました。
今年の1番重要なのは、実験の為に3年間、4年間、5年間、植替えをしない様にしていた株を、ついに抜いて、アガベ本体と根を見比べて結果を確かめる事です。

↓展開前と打って変わって、ノギラインも棘も真っ白になる。
土に関しては2年前までは、配合を少しずつ変えてきており、去年からは土の配合は変えない様にしていました。
5年前からの実験結果が一気に見れるのは嬉しいのですが、何と言っても。。その数が膨大なので、楽しみ半分、恐怖半分ですよw。

↓展開後のノギラインは、焼け焦げた様な色が出るのがタマンネ。。
抜くは良いけど、全部植え切れるのか?ってなりますよw。
でも、とにかく抜くぞっ。。
そして、抜いた状態の写真も撮っていくぞ!
。。。。
って、思ってたけど、写真を撮っている暇なんてどこにも無かったよw。

↓皆さんご存知だと思いますが、TBLは葉がキュウリ並みにパンパンなのも良いですね。連休前半の四日間は、ひたすら鉢から抜き続けていたので、毎日モコモコの砂埃に包まれて過ごしておりました。
今回は様々な品種を、数年間植替えする事なく、長い年数育成していた株を抜いてみて、わかった事が沢山ありました。

↓展開前のトップスピンのノギラインは黄色、と言うかゴールドといっても良いくらい鮮やかな色合いなんです。数年間掛けて、結果を確かめる事が出来たら、今回のこのお手入れと植え付けで、また新たな実験が始まります。

↓ここからはCPDFを見ていきましょう。ノギラインがボコボコゴツゴツに。。
一つの事を時間を掛けて知る事で、やっと次に進む事が出来る、と思うと何年経っても楽しみは止まりません。

失敗が山盛りですがw、アガベ最高っすね。

↓棘が恐竜の爪の様になってきています。。。マジでカッコいい。。
これだけ植替えをすると、今年の秋までに、全ての株のコンディションを、最高の状態にもっていかないと、アガベ育成には、とても肝心になってくる冬場に、やりたい事をやれなくなってしまうと思うと、それもまた恐怖でしか無いw。

↓葉を痩せさせて巻いているのではなく、パンパンな状態で巻いているのが最高。。上品にすら見えてくる。。
今年は、4年、5年植替えをしていない株の根を見れた事で、本当に勉強になりました!

↓CPDFは生育は遅いので、ここまで作れてきたら、楽しみすぎて吐きそうになります。今の育成、そして、その後に必ず来る植替え、それら全ての正解を必ず突き止め、自分自身がより安心したアガベライフを、楽しんで送れるようになる日が、間違いなく近づいている、という事を今回の作業で私は実感しています。

↓CPDFは個体ごとに特徴が異なるのが楽しい所。元々カリフォルニアからの輸入時に、特別な株には識別番号をつけていましたが、その昔。。私はその親株達を、なんと。。薬害で溶かしてしまっているので、現在の識別番号付きの親株を見せてあげれなくなってしまいましたが、その子株が立派になり、早い株で今年、遅い株で来年あたりから、やっと見せれる様になってきます。そして今年からは、日本で私が育成をして作った株の個体差で、識別番号を付けていける様になるので、本当に楽しみです。
6年前から大切にしている血統も、しっかりカッコ良く作り込んで、6年前にロンジンで購入してくれた方に、皆さんが手に入れてくれたアガベは、こんなに素晴らしいアガベになるんだ。という所も店舗で実物を見せたり、Instagramなどに載せて見せていくので、これからも楽しみにしていて下さい。

今年の作業はまだまだ続きます。

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