輸入、育成、販売って難しいね

皆さんご無沙汰しております。

8月頃から新設ハウスを作っていて体ガタガタでブログをサボっておりましたが、Ronjinのアガベ熱はいつでも最高潮です。

と言うわけで、本日は久々に!

アガベを売るのに最適な状態とは何か?その答えはでませんが、そんな事を考える日々のお話をしていきます。
あくまでもRonjinの経験を元にしたRonjinの考えであり、私が輸入したUSアガベ、イタリアアガベ、台湾アガベに対しての話になりますのでご理解下さい。まずブログの初期の方にお伝えした様に、輸入株をそのまま販売すると、株の大きさによりますが、発根してから3ヶ月〜1年半程で徒長するので、輸入株を発根させて1年以内で販売するのは初期の頃にやめました。これは育成方法がどうなのかと言うよりは、海外から輸入され日本に来て、多くの場合は育成方法と言うよりも環境の変化による徒長が多いと判断したからです。
輸入後に私の保有する何種類かのアガベ全株を対象に幾つかの育成方法で確かめた結果です。育成方法が悪いのか、それとも環境の変化により徒長するのかを明確にしないと、私自身のアガベ作りの向上が無いので確実に確かめようと思い取り組みました。
これに関してはサイズによりますが、輸入後1〜3年間は樹形よりもアガベの環境への順応と健康を重視して管理するべきだとハッキリさせる事が出来たのでクリアです。今度は、その徒長したアガベ達が、その後キッチリ治るのかを確かめる必要があります。
それが何故かと言うと、もしも徒長が治らないのならば販売する事が出来なくなるからです。結果、多くは輸入後半年〜1年半の間で徒長し、その後1〜5年間掛ければバッチリ治ります。
期間が曖昧なのは、株のサイズと品種で治る速度が全く違うからです。そして重要な事がもう一つ。
日本の環境において、そして私の育成技術で輸入時の姿を超える事が出来るかです。私はこれを自分の目でどうしてもに確かめる必要がありました。
先に結果を言うと、輸入時を超える事は出来ます。その中でも超えられる、と言う目処が全く立たない品種もあります。
ある意味ではこれに関してもクリアです。それは私の育成が下手、そもそも日本の環境では無理、土の配合を弱酸性からアルカリ性に大幅に変える必要がある、など他にも幾つかの要因を簡単にあげるなら大きく分けて5つ程あります。5〜7年間取組んで無理だったと言う結果を出せたからこそ、次の段階として上手くいかない要因を絞る事が出来て、来年はどの部分を変えて、どの様に手を入れるかが見えて来ますので、上手くいかない品種達が楽しみに変わっていきます。
アガベの楽しみは無限大。笑笑当然ですが、これらの全く上手くいかない品種達に関しては、何年間経過しても販売する事は出来ずに苦戦しております。
それら難しい品種は関係が深いお客さんには、少量販売しましたが、「上手くいかないねぇ」と言いながら、上手くいかなさを楽しんでおります。
他にもチェックしてクリアしなければならない事が無数にありますので、今後記事に書いていこうと思います。根を作り直す植替えをしたら徒長するのか、それとも徒長させない植替え方をするのが良い事なのか、根を作り直す植替えをして一度徒長させて2年程経過した株を仕上げて売るのが安心なのか、そうすると次の植替えが迫ってくるけど、どうなのか、そして害虫をどこからどこまで駆除が出来ていて、害虫が出たらどうするのか、などなどなどなど私にはアガベ育成、アガベ販売で確かめなければならない事が沢山ありすぎます。
アガベブームがどうのこうのってつまらん事を考えてる暇なんてない。Ronjinの実験結果の扱いの感覚の話ですが、100株程で1〜2年実験して出た結果だけでは確信を持って語る事は中々出来ません。
植物の本などで勉強して語ろうにも、環境の違いなどもあり、本などで得た知識を外に出すのには、とても慎重にならないといけません。
とにかく得た情報や知識でRonjinの中でひっそりと実験です。アガベも情報も得たら直ぐに難しい言葉や用語を使って放出するのでは無く、まずは時間を掛けて実験、そしてその結果を自分の目で確かめる事が大事です。
植物って本当に難しいですよね。Ronjinはこれから更に新たなアガベライフに挑戦していきます。
なるべく皆んながわかる言葉にして説明できる育成者になれる様に頑張ります。

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