自分なりの冬の判断基準

皆さんこんばんは。

今日は寒さに対しての、私の判断基準についてのお話です。

寒くなりはじめましたが、大株や中株、しっかりと体力をつける事ができている子株、などはまだまだ平気そうです。

皆さんには今年収穫、植え付けした株は、今回の冬は過保護にしてあげてほしいと思います。

冬になりかけのこの時期に、重要な判断をする事が出来るチャンスと思い、私は毎年この季節に、赤みチェックをしていきます。

春から秋にかけての体力の付け方が、まだ足りていない株や、今年に植え付けたばかりの株は、温度の低下で赤くなりやすいので、早めにチェックして赤くなり始めている株を見つけたら暖かい所へ移動してあげて下さい。

何度も言いますが、今年に収穫して、発根から半年未満の株には優しくしてあげて下さい。

余談ですが、Ronjinでは、出来るだけ10月までに発根管理は終わらせて、11月からの発根作業は行いません。

これには理由がありますので、またの機会にお話ししていきたいと思います。

ブログで説明するのに、参考が無いと説明が出来ませんので、今から紹介する子株たちには、この為に寒い場所で頑張ってもらいました。

※現在は暖かい場所で管理して、赤みを抜いていますのでご安心を。

それでは、説明をしていきます。

↑↓皆さんも見てお分かりの通り、これらの株は赤くなりすぎですよね。

この状態だと、水を吸わなくなってきます。それに気が付かずに水遣りを続けると、腐ったり病気になったりしますので、ここまで赤くなってしまったら、私にとっては看病のレベルですので、皆さんも気を付けて下さい。

ちなみに、こうなってしまうと、光に対しての抵抗力もかなり低下します。

↑この株よりは軽症な株を見てみましょう。

↓○の部分はまだ大丈夫。しかし①の葉の根元が赤い。その他の下の葉は、もっと赤い?赤紫なのがわかると思います。

この場合は○の部分と①の葉が、しっかりと緑色になってくれる様に、意識して看病していきます。

上の株よりも軽症と言っても、これは重症な方だと思って下さい。

○の部分はまだ葉緑素の働きが、しっかりしていると思われるので、ここは死守したいです。

もう1度言っておきますが、全て今まで育成を行ってきた、私の感覚でお伝えしています。

続いて、これも重症気味になってしまった、上の画像とは違う株です。

↓①〜③の葉は諦めます。出来れば④が回復してくれたら良いな、という感じで看病していきます。

なぜかと言うと、春までガッチリ体力を付けさせて、植え替えの際に①〜③の葉は除去するつもりなので、①〜③の葉には春まで頑張ってもらい、春の植替え後に④〜⑦の育成に集中していくからです。

その様に春まで管理して、植替えで整えられて、植え替え後の活着を完了させて、綺麗になったお利口さんになって、ようやく値段が付けられて店舗に並んでいくんです。

見極めの為にもう1株見ていきましょう。

↓幼葉だった①〜③は春まで頑張ってもらい、こちらも植え替え時に除去する方向です。これらの葉は回復したとしても、春の植替え時に除去します。

もう1つ、①〜③の葉を除去する大切な理由がありますが、それについてもまたお話しします。

つまり、寒さにやられてしまった株の回復を見るポイントは④〜⑦の葉です。

これらの葉が緑色、又はBBなら青白くなってくれれば、葉緑素の働きに差し支えなく、水をしっかりと吸い上げてくれると判断して、いつも通りの水遣りをしていきます。

今日は寒さのお話しなので、水遣りのお話は置いておきますが、水遣りに関しては、皆さんの管理している温度や光の当て方を元に、冬場の水遣りの頻度や量を判断してください。

↓私的には。。これはとても重症です。。。こうなると水遣りは様子を見ながら、少しずつ少しずつ。。日光に当てるにも、焼けやすくなっている可能性が高いので、とても気を遣います。

↓説明の為に、わざと寒い所で我慢してもらったBB。。とは言え、かわいそうだったなぁ〜。。お前は、世の為、アガベの為に、良く頑張ったぞ。

これからマジで甘やかしてやるからなぁ〜😏

特に、まだ寒くなり切っていない、この季節に、ここまで赤くなるのは、植え付けから半年以内、又は体力の付け方が甘いと思いますので、気を付けてあげて下さい。

あまりに真っ赤になってしまうと、緑に戻るのに2ヶ月以上かかったり、酷いものは固まってしまい、長期に渡り動かなったりします。

↓成長点まで赤くなってしまうのは、良く無いので注意して下さいね。

↓周りの葉は真っ赤ですが、○の部分はとても良い状態。水の吸い上げも問題ありません。

この株に関しても下の葉は、春の植え替え時に除去するので、それまでは○の部分を観察しながら大切に育成を進めて、体力を付けていこうと思います。

↓同じ場所に置いていましたが、寒くなっても全く問題のない株を見ていきましょう。下の葉は少しピンクがかった感じ。このくらいなら全く問題は無いと判断しています。

↓健全すぎる。。。最高の状態ですね。言わなくてもワカリマスヨネw。

↓この株は小さい時に虫にやられたりと、色々あった株ですが、今では寒くても問題が無いくらい頼もしく育ってくれています。

↓こちらも順調!今の季節でも元気に動いてくれています。

↓良い。。とても良いぞ。。以前の葉に比べて、最近展開した葉の棘がとても良くなってきました。

この株は、この調子のまま春まで育成していきたいので、これから暖かい場所で育成していきます。

本当に良い感じに育ってくれています。。

最近購入してくれて、店舗に通ってくれて、育成方法を確かめながら育成してくれている方々の株を、頻繁に見せてもらっていますが、みんな本当に立派に育成してくれています。

本当に嬉しい限りです。

良く「冬は耐えられますか?」と言う質問がありますが、越冬できる、とは何を持って、越冬と言うのか、それは個人の判断基準があると思いますので、今日の記事を見て自分なりの判断基準を作ってみて下さい。

今日の記事の1番の目的は、皆さんに寒さに対しての判断基準を作ってもらう事です。

今回は品種を基準に話しているのではなく、あくまでも、私的ではありますが、アガベ全般の寒さを感じている状態の見極め方として、理解していただけたらと思います。

株全体が真っ赤だったり、赤紫でも死にはしません。(今回は画像は用意しておりません)

今回は、そこまで酷い状態の株は用意出来ませんでしたが、もっと重症になり。真っ赤や赤紫になると、水を吸いあげなくなり、それと同時に、光に対しての抵抗力はかなり低下し、すぐに葉焼けを起こします。その後1年動きを止めた株もいます。その後にやっと動き出す、又は1度死んだ様なものですが。。成長点を突き破り、新たな成長点が出てきたりもします。

その手前の状態(成長点が赤みがかった状態の😭←この画像)では、回復には時間がかかりますが、その後回復、育成は可能、と言う感じでが弱ってしまう感じがします。

そのくらい厳しく!と言う意見を持つ方もいるかと思いますが、私の育成方法では、そこまで追い込んだりはしません。

私は、特に子株に関しては、後の方で紹介した緑色の株達の様な状態が、常に保たれる事を前提に、冬の育成に取り組み、それが出来たら越冬した。と言う判断をしています。

私のこの様な判断基準で見ると、暖冬だった去年は、私が屋外で育成している株の80%が越冬できたと言える結果でした。

子株には細心の注意をはらう一方で、日本に来て2年目の中株、大株になると厳しくしたりします。

冬場に屋外でも越冬できるのか?は、何をもって越冬したと判断するのかが大切です。

育成のあり方は人それぞれ違うと思います。なので、今回の「これに気を付けて」「これはいきすぎ」などの判断は、私なりの見極めとして捉えて下さい。

皆さんの判断基準を否定するものではなく、あくまでも私の判断基準であり、そして育成で初めての冬を迎える方々には、冬場の1つの判断基準として、是非頭に入れておいてほしいと思います。

さて、私はこれからリビングで育成しているアガベ達の水遣りです。

自分のライフスタイルの中にあるアガベは最高ですねw。

これこそ

Agave Life

関連記事一覧

PAGE TOP