皆さんMerry Christmas🎄
今回はKD×low typeの仕立てを見ながら、仕立て初めのお話をしていこうと思います。
これは、あくまでも私的な考え方としてお読み下さい。
と言いつつ。これは最適では無く、これでも少しナイスバランスに近いと思います。
次回、私的に仕立て初めの最適なバランスを紹介しますのでお楽しみに。
ナイスバランスに近い仕立てが、どの様に出来上がっていくのかを一緒に見ていきましょう。
これは植付けてから9ヶ月間の記録です。
生育のスイッチが入っているアガベは、思っているよりも成長が早いので、これから皆さんが仕立てを行う時の、一つの目安になればと思います。
↑【今年の3月植付け】鉢の周りには余裕があり、小さめのlow typeを植付けているのがわかりますよね。
↓【12月現在】ムチっとして厳つくなりました。
9ヶ月間の生育状態を見て、思ったより大きくなるんだなぁ、と思いましたか?
私は、アガベの成長は、毎回思ったよりも成長が早いと感じます。
上からだけでは理解しにくいと思いますので、ここからは、色々な角度から見ながら、比較をしていきます。
↑【9ヶ月前】
↓【現在】葉の一枚一枚が肉厚になり、株の横幅が出てガッチリしました。気付けば既にナイスバランスになっていますね。
↓【現在】私の大好きなノギラインが良い感じ。。。猫背具合も良い感じです。。
【9ヶ月前】横から見た様子↓
↓【現在】これ以上横幅が出るとヤバイ。。ここからは上に成長してくれw。でも。徒長はしないでくれ。ってワガママですよねw。
しかも、根が土を押し出して溢れ始めているw。
これまでの生育状態を見ると、展開をするだけが成長では無く、横幅が出る事が、大事な成長と言う事が分かりますよね。
私としては、横幅を出しながら、展開はゆっくりしてくれるのが、理想だと考えています。
今回紹介したKD×low typeは、サイズアップも根の増え方も早すぎました。
調子が良い証拠なので、とても素晴らしい事です。
この様子だと、1年間で根がパンパンになり。もしも2年間管理した後に植替えをしたら、根が詰まりすぎて、鉢から抜けなくなる可能性が高くなるかと思います。
せっかく作家さんの鉢が、快適な育成を手助けしてくれても、私の植替えなどの見極めが甘いと、全てが台無しになってしまいます。
鉢もアガベも傷つけたくはありませんので、この場合、私は来年の春には植替えをします。
そして、仕立てた物を販売するには、色々先回りした考えを持つ必要があります。
私の感覚ですが、特に作家さんの作品に植付ける場合は、鉢を大きめに植付けて、作家さんの作品での育成を快適に楽しみ、ナイスバランスになって仕立てが完成っ!となった頃に、次に向けての植替えをしていくのが、私の楽しみ方です。
その傍らでは、植え方を工夫して、2年間植替えしない実験もしています。
輸入したばかりの株は、プラ鉢を使用して、鉢を小さめ、又はジャストサイズに植付けて根を作ったりします。
その後、作家さんの作品に仕立てる予定の株は、特に小さ目の鉢に植付けて根を作っていきます。
色々な理由はありますが、株の様子次第で輸入直後でも、大きめのプラ鉢に植付ける事もあります。
仕立てを作る時は、ケースバイケースで作り方を計画して、ゆっくり作っていきましょう。
アガベが成長し、ナイスバランスに近づいていくのを、毎日期待して育成に励むのが楽しくてたまりません。
何よりも、作家さんの作品の使い易さが、とても良くわかります。
作家さんの鉢は最高にカッコイイですが、それだけではなく、育成に対しての利点が沢山ありますので、それを最大限に活かし、作家さんの作品をより良い物にして、アガベライフを満喫していきましょう!
カッコいいの裏側には、仕立てるまでの計画と、それを維持する知識と技術が必要だというのも、仕立て物を扱っていく醍醐味ですね。
次回は、私の仕立て初めのベストサイズを紹介します。
今日もお付き合いいただき有難うございました。