輸入から販売に至るまでの考え。

みなさんこんにちは。

今日はアガベ販売についてのお話をしていきたいと思います。

これまでアガベの販売をしてきて、足りなかった事や失敗だと思った事がありました。

みなさんもアガベの育成歴も長くなり、既にご存じだと思いますが、今日は今一度、ロンジンが輸入株を、そのまま販売をするをやめて、何故今の販売形態をとっているのか、販売する側として都合の悪い事なども関係なく、ロンジンとしての素直な体験をお伝えします。

↑数年前に輸入した株。↓3ヶ月後。(※それから約2年後に販売しました)
本当に安心で楽しいアガベライフを皆さんに送っていただくのには、販売するまでのお店側の管理が大切です。

当然の事ですが、輸入直後には殺菌をします。

しかしそれだけで、虫がいなくなり、病気が治ったら苦労はしません。

これも既に皆さんもご存知かと思いますが、輸入直後の殺菌は、正直おまじない程度です。
植え付けをして、発根させてから、輸入時に見受けられる病気の様な跡が侵攻しないか、虫の跡が広がらないかについて、半年〜1年間を掛けて確認していきます。

その管理期間の中で、虫や病気が広がる事は珍しい事では無く、良くある事なのでとても苦労します。『あーやっぱりな』って思います。と言うくらい良くある事です。私がまだアガベの病気や虫などの侵攻具合の事を、深く理解していなかった数年前には、輸入後に殺菌をして、発根作業を完了した後に、3ヶ月〜半年間管理をして、病気や虫の侵攻がなければ、大丈夫と思っていたので、その後に販売をしておりました。

しかし、それでは管理確認期間が足りないと言う事が身を持って分かりました。

その頃は購入してくれた皆さんにも苦労を掛けてしまったと思います。それらの方々からの相談をクリアする為に、殺菌殺虫の勉強に力を注いできました。販売者として、多くの輸入株を管理した結果、これが正直な結果です。

それを踏まえた上で、現在では発根を完了させてから、最低でも1年間は殺菌や殺虫を続けながら確認をしております。そんな訳で輸入1年未満のアガベを販売する事は殆どありません。
私達の様に、アガベの殺菌や殺虫に慣れている人間でも、病気や虫が広がり始めたら、それを止めるのには、知識も技術も時間も必要になりますし、正直とても苦労します。1年以上管理確認して販売しても、その後に再発する事もあります。輸入時の病気や虫がお客さんの所に行ってから出てしまうと、みなさんがこれまで育成してきた株に感染してしまい、全てを台無しにしてしまう恐れがありますので、とても怖い事なのです。

色々な所から色々なコンディションの株を買い集めて、密集させて育成する場合には、密集させて置く前に、ご自身でも時間を掛けて病気チェックをする事が必要です。

Ronjinでも購入してもらった後で、病気などが出てしまった株は、私が状態を見た上で、どの様に対処するのかの判断して、場合によってはお預かりして、治療を繰り返していく事もあります。

現在では輸入した株を1年以上管理しても、殆ど販売する事は無く、販売株の9割は輸入株をじっくりと育成をして、そこから子株が出るのを待ち、私の管理下の元で一から育成した、その子株を販売しています。

それでも病気や虫にやられてしまう事は良くある事なので、ロンジンのお客さんには、自分自身でも防ぐ事が出来る様に、私なりに勉強した殺虫殺菌方法をお伝えしています。みなさんに本当に楽しいアガベライフを送っていただくのには、お店側の管理観察、そして殺虫殺菌の知識と技術が本当に大切です。

私もまだまだ未熟者ですが、私も勉強していきますので、これからも私とアガベ育成の技術を学んで楽しんでいきましょう。

関連記事一覧

PAGE TOP